Oct 19, 2009

額にできたいぼの意味は

私は目と目の間に、額の下に点があります。子供の頃ではなかったが、高校生の頃、小さなことが来て、少しずつ大きくなってきました。直径3ミリ程度ですが、ちょっと出てきており、本人は非常に気になります。夫は非常に肯定的な人だから仏様のようだなんてうらやましい、きっといい人生になるニュースだな、とします。もそれにもかかわらず、どうしてここに点があるかと気になります。
年齢を重ねると出てくるのがシミやシワがあります。このシミやシワが本当に必要ないのだ。老けて見える原因となると、鏡を見ることはないされてしまうこともあるのだ。なかなかこのような状況にならないと気がつかないのだが、若い頃の管理次第でいくらでも変わる。そのために今からでも意識して若さを維持しよう。
 首相官邸で毎日開催される官房長官会見、あるいは大企業の業績発表の様子がテレビのニュースで映し出されない日はない。さまざまな会見で、記者席にいる報道陣の大半がノートPCで必死に会見を記録しているのを目にした読者は多いはず。

 速報が命の通信社だけでなく、新聞・テレビがいち早く情報を伝える態勢を強化していることが“タイピング記者”急増の背景にあるのだが、筆者はこの傾向に強い危機感を抱いている。

●ノーコメントの真意

 筆者が現役の記者時代、こんなことがあった。某公的組織同士のキリキリとした交渉事の取材だった。

 筆者は一方の組織のキーマンをベタ張りするよう先輩記者から指示され、夜討ち朝駆けを繰り返した。だが、交渉が難航するにつれ、キーマンの口は堅くなるばかり。しまいには、筆者や他社記者の顔を見るなり、仏頂面で「ノーコメント」としか言わなくなった。時間と労力の無駄と判断した筆者は、先輩にベタ張りの意味がないと主張した。キーマンの自宅の電話番号はもとより、携帯電話の番号も押さえていたことから、電話取材で十分だと思ったからだ。だが、先輩の答えはノーだった。

 やむなく筆者は張り番を続けたが、他社の記者は減るばかり。静まり返った住宅街で、先輩記者を秘かに恨んだ。

 ある日の深夜、件のキーマンが帰宅した。他の関係者を当たっていた同僚記者からの情報では、交渉は依然として難航していると聞かされていた。一応、「ノーコメント」のひと言だけでも言質を取らねば記者クラブに入れてもらえないため、いつものように交渉の進展具合を尋ねた。

 案の定、いつものように「ノーコメント」。だが、2週間近くずっと仏頂面だったキーマンの表情が一変していた。今まで眉間に深い皺を刻んでいた御仁が破顔一笑、にこやかに「ノーコメント」と言ったのだ。筆者は直ちにこの情報を先輩に伝えた。ベテラン先輩記者が他で裏付けを取り、結果的に交渉事の決着と詳細を他社に先んじて報じることができた。筆者が電話取材で済ませていれば、仏頂面が笑顔に変わった機微をとらえることができなかったのは言うまでもない。

 ある大企業でスキャンダルが発生した。当該企業のトップは引責辞任に追い込まれ、兼務していた業界団体の会長職も辞することになった。

 筆者は業界団体の辞任会見に出席するようキャップに指示された。これは既定路線であり、会見原稿はベタ記事が確実。筆者はいやいや会場に顔を出した。しかし、会見開始直前にキャップの意図を察した。

 会長に陪席する企画や広報のスタッフの表情がすさまじかったのだ。日頃、愛想良く取材陣に接していたメンバーたちが、文字通り鬼の形相に変わっていたのだ。当時、この企業はライバル企業の画策により信用が地に墜ちたばかりだった。

 業界団体の会長職についても、異例の任期途中での降板に追い込まれていた。ライバル企業同士の暗闘は先輩記者から詳細を聞いていたが、小説や映画のひとコマのようで、いまひとつ実感が湧かないと思っていた。それだけに、陪席したスタッフの表情が強く印象に残ったわけだ。駆け出しだった当時の筆者に、キャップがそれを体で覚えさせようという配慮だったのだ。

●安易な速報化が招く記者の劣化

 長々と記してきたが、筆者が強調したいのは、会見の主、あるいは取材相手の表情や仕草、細かな口調の変化を見逃してはならない、ということだ。

 毎日開催される官房長官の会見にしても同じことが言える。PCと睨めっこしたまま、機械的に発言をキーボードに打ち込むだけでは長官の真意、あるいは嘘は読みとれない。

 家族や恋人の調子の善し悪し、あるいは嘘をつくときの癖を知っているという読者は少なくないはず。記者という職業は、取材相手の細かな変調を見逃さず、これをとらえて真相にたどり着き、読者や視聴者に伝えるのが仕事だ。

 だが、昨今の会見場をみる限り、取材相手の表情を凝視している記者は数えるほどしかいないように見受けられる。

 記者クラブの開放が緩やかに進行し、さまざまな会見の様子がインターネットを通じて幅広く伝えられるようになった。このため、新聞・テレビがネット向けのプログラムなどで速報態勢を強化しているのは承知している。通信社記者が得意とする、聞いたら即、記事にするいわゆる“勧進帳”を強制されている若手・中堅記者も少なくないはずだ。

 だが、これでは本末転倒だ。ネットの動画サービスなどでニュース素材を読者や視聴者がそのまま体験できる中では、速報は通信社に任せておけば良い。記者は、会見者や取材相手の目を見据え、あるいは言葉の端々に意識を集中し、動画などでは分からない機微を伝える必要がある。

 会見だけではない。個別のインタビューの場でも、最近はPC画面を睨みっ放しで相手の目を見ない記者が増えていると聞く。若手諸君、仕事の相手はPCではなく、生身の人間だということを忘れてはならない。【相場英雄】

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